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損害保険資格が更新制に
損害保険協会は来年度より損害保険の資格に更新制度を導入することを決めた。
昨年発覚した自動車保険をはじめとする「未払い・不払い」が、代理店をはじめとする販売者の質の低下にも原因があるという消費者の声を参考に5年毎に試験を受験する「更新制度」を導入することとなった。
新しい試験は、これから登録をする人と、現在資格者として登録をしてる約200万人が対象となるため登録した時期に応じて経過期間を設けているのですてべの登録者が来年度中に試験を受けなければならないわけではない。取り急ぎ、平成10年3月までに登録した者は順次来年度中に更新試験を受けることになる。
ちなみに今回の制度に合わせて今年10月から行なわれている試験は以前よりレベルアップしているそうだ。
平成19年12月10日
アリコ・ジャパンに排除命令
外資系生命保険のアリコジャパンは、医療保険の広告に消費者の誤解を招く表現があるとして公正取引委員会から排除命令を出された。
同社はがんの一種である「上皮内新生物(上皮内ガン)」と診断されれば一時金を支払うかのように表示していたが、実際には入院もしなければ支払わない規定となっていたのは、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、公正取引委員会は10月19日、同社に排除命令を出した。尚、パンフレットには小さな字でただし書きがあったが、公取委は不十分と判断した。
実際にこのパンフレットを見て加入し、上皮内新生物と診断されたが入院していないお客さんもいると思われる。
ちなみに公正取引委員会の排除命令が出されると、排除命令に係る不当表示行為によって損害を受けた者は、排除命令を受けた事業者に対して損害賠償を求めることができます。しかも当該事業者は、故意又は過失がなかったことを証明しても損害賠償責任を免れることはできません。
生命保険会社が公正取引委員会の排除命令を受けるのは2003年の日本生命に次いで2例目で、今後は他社も含めた対応が注目される。

平成19年10月20日
商品開発競争の裏で…
今月12日に損害保険ジャパン(旧安田火災)は、今月1日に売り出したばかりの終身医療保険「Dr.ジャパン」の商品内容を見直すこととした。病気で入院した際の通算の補償日数を「無制限」から「上限1095日」に改めるとのことだが、発売から二週間も経たずに商品内容の縮小をするというのはあまりにも消費者をバカにしているのではないだろうか。
通常入院時の通算日数の限度は発売時期により大体730日〜1095日となっているが、損保ジャパンではその常識を根底からくつがえす『無制限』を「売り」にして発売を開始した。ところが、「年間の販売目標を3ヶ月で達成してリスクが大きすぎる」との理由で見直すらしい。確かに1週間で4000件も売れてしまうなんて予想はしてなかったのかもしれないが、あまりにもお粗末な話ではありますね。
実は最近同じような事が他社でもあった。三井住友海上が昨年から発売してした自動車保険「MOST」の『傷害ワイド』補償では、交通事故だけではなく日常生活上のちょっとしたケガでも治療費や休業補償・慰謝料まで支払うという夢のような商品が発売から1年で見直しをした。ただ、こちらは「発売から1年間の支払い実績が大幅な赤字となったから」と言う理由なので、少しは分からないでもないような。
まぁ、いずれにしてもお客様にとって『良い商品』をこんなに簡単に見直しされると現場で売っている代理店などは本当に困る。結局クレームを言われるのは末端の販売人なのだから…
平成16年7月16日
三井生命が株式会社化へ
三井生命保険は12月19日に臨時総代会を開き、来年4月に株式会社へ転換することを正式決定した。生命保険会社は他の一般企業と違い、資産のかなりの部分が預かり資産となり顧客数も膨大となることから、出資金を募集するまでもなくそれらの資産を運用するため、顧客が社員となる相互会社形式が多い。主要生命保険会社で株式会社へ転換するのは「大同生命」「太陽生命」に続いて3社目となるが、同社は株式や土地の含み損を依然と抱えているため株式を上場するのは困難を極めるところである。
主要株主となるのは三井住友銀行、中央三井信託銀行、三井住友海上、三井物産、三井不動産と三井系の企業が名を連ねるが、先に上場した大同・太陽と比べると財務面での不安は拭いきれないのが実情だ。同社は生命保険会社の大手としてバブル期に購入した土地の含み損が重くのしかかっていて、保険金の支払い余力を示すソルベンシーマージン比率や財務のランクを決める格付けも厳しい状態にある。
平成15年12月20日
地震保険訴訟で住民が敗訴
阪神大震災の被災者が火災保険に加入する際の地震保険の説明が不十分として、損害保険会社に損害賠償を求めた訴訟の上告審判(最高裁)で住民の敗訴が決定した。
地震が原因の火災は地震保険に加入していないと火災保険の支払い対象にならないため、火災保険加入時に特約として付帯するかどうかを確認している。しかし、実際には地震が原因で火災が起きても火災保険の支払い対象になると思っている人が多く、二審では損保側の説明義務違反を認めて慰謝料の支払いを命じる判決が出ていた。そして、最高裁では「保険会社が意図的に情報を隠した事実はなく、説明が不十分でも慰謝料が発生するものではない」と二審の判決を破棄、住民敗訴の一審判決が確定した。
地震保険とは、通常の火災保険だけでは地震被害が補償されないため1964年の新潟地震後に田中角栄元首相(当時大蔵大臣)が提唱したが、民間保険会社だけでは補償が不十分なため政府が一兆五千億円もの特別会計を組み補償する形で創設され、1995年の阪神大震災後に限度額を含む大幅改定されている。  
平成15年12月10日
三井住友海上が連結収保で業界2位に
損害保険各社は平成15年9月中間期の決算発表を行い、連結決算の正味収入保険料で三井住友海上が損害保険ジャパンを抜いて初めて業界2位に浮上した。保険業界大手の順位が変わるのは極めて異例で、三井住友海上は新商品の発売などによる火災保険の販売が好調で、海外の海上保険も増収した。一方損害保険ジャパンも全体では増収したが三井住友とは対照的に火災保険の減収が響いた。
正味収入保険料とは、お客様からもらう保険料のうち積立部分を除いたもので、一般企業の売上高収益にあたる。連結決算には海外の損害保険子会社を含み、三井住友海上は今年吸収した三井生命の損害保険子会社「三井ライフ損保」の契約、損害保険ジャパンは「旧大成火災」の契約も含んでいる。
尚、子会社を含まない単独決算では依然損害保険ジャパンが業界2位を維持している。  
平成15年11月30日
家族への対人事故も補償
外資系損害保険会社のAIU保険は、今まで対人保険では免責(保険の対象とならない)となっていた家族に対するケガの補償が出来る特約を家庭用自動車保険に自動付帯とした。
従来の自動車保険では、運転手や記名被保険者(保険の対象者)がその家族などを車で轢いてケガを負わせても、保険の対象とはならなかった。しかし、自宅の駐車場から出る際に家族を轢いてしまう事故が多発したため、AIUではケガの度合いに応じて80万円までの入通院給付金や100万円の葬祭費用保険金などのお見舞金を支払う特約を自動付帯にするよう改定した。
尚、対人保険と同じように対物保険も記名被保険者が所有・使用している物(自宅の門塀・車庫・壁など)に対する事故の補償は出来ない事になっているが、特約を付けることにより自宅に衝突した場合の修理代を支払う保険会社はあった。 
平成15年7月7日 
日本生命への処分で金融庁は
公正取引委員会は5月9日、『ガン保険』パンフレットなどで不当な表示をしていたとして、生命保険最大手の「日本生命保険」に景品表示法違反で排除命令を出した。生命保険会社が排除命令を受けるのは初めてで、刑事告発に次ぐ厳しい処分となった。尚、同委員会では同じ時期に他の保険会社7社に対しても、医療保険の広告について違法すれすれの表現だとして改善命令を出した。
ところが、当の監督官庁「金融庁」では今回のパンフについては「寝耳に水」だったようで、9日に排除命令が出されたのを受けた後に「業務改善命令を」出すこととなり、公正取引委員会に先を越された形となった。
近年、保険会社同士の競争が激化しており、特に『医療保険』『ガン保険』については保険料が手頃で加入の際も医師の審査が要らないなど広告による効果が大きいとされる。そのため各保険会社では、新聞や雑誌への広告に力を入れておりその結果消費者に誤解を与える表現があったとして、公正取引委員会から保険会社としては異例の排除命令となった。
問題となったのは「ニッセイガン保険EX」のパンフなどで、『入院1日目から支払います』と記載したことが、ガンにかかった時にさかのぼって支払うかのような表現となっていた。しかし、実際にはガンの診断が確定した以降の入院分しか支払っていなかった。  
平成15年5月11日
8ナンバー改造車に保険会社は…
数年前からのRV車ブームが続き、排気量の大きい車の比率が年々高まってきている。ところが、今や全世界で「環境」への対応を迫られており、日本でも排気量の大きい車を減らすため、それらの車両への税金を高くしてきた。そこで、それらの車を所有する人が3ナンバー(普通乗用車)から8ナンバー(特殊用途車種)に改造し、税金を軽くするユーザーが増え続けている。これは、大型のRV車など今まで乗用車として車検登録していた車を、特殊用途(キャンピングカー・放送宣伝車・事務室車)に使用する目的で車内などを改造し、8ナンバーとして車検を通す合法的な税金逃れである。
しかも乗用車として大型車に乗っていると、若い人にとっては任意保険での保険代が非常に高く、税金と合わせるとかなりの負担となる。となると若い人を中心に、知り合いの修理工場などで特殊用途に改造し、車検が通った後に元々の乗用車の仕様に戻し乗っているのである。
このような現状を保険会社も黙認するわけにはいかず、8ナンバーの車両については引き受けを制限し契約前に綿密な調査をしたり、8ナンバーの車自体を取り扱わない、という保険会社も現れている。
しかしながら、これらの車両を以前から使用している本来のユーザーにとっては、単なる不公平感だけではなく『自分の車まで保険に入れなくなってしまう』という状況にもなりかねないため、保険会社では「違法改造」が発覚した場合は保険を使えない、などの念書をとるなどの対応をとっているようだ。  
平成14年11月2日
共栄火災がミレアから離脱
中堅損害保険の共栄火災は、東京海上・日動火災らのミレアグループへの合流を取り止め、全国共済農業共同組合の子会社になる方向に転換した。ミレアグループは東京海上・日動火災からなる保険持ち株会社で今年の4月に設立し、来年の4月には共栄火災もその傘下に入る予定だった。しかし、ミレアに入ると東京海上らにすべての舵を取られ、もともと業務提携をしていた全共連との関係が悪化することを懸念して離脱したものと思われる。
ミレアグループは朝日生命に続き2社目の離脱により、本来想定していた生損一体となった商品開発や巨大保険グループへの発展が遠のくだけでなく、持ち株会社にしている意味さえも問われかねない状況となってきた。東京海上や日動火災などの損害保険会社は各社共に営業方法や顧客層が似かよっており、持ち株会社より合併の方が有利といわれているが、朝日生命などを傘下に加えることを想定してあえて『持ち株会社制』を取ったことが裏目に出そうな予感がするのは私だけだろうか…。   
平成14年8月26日
公庫の火災保険が民間に解放されたが…
政府規制緩和の一環で、今まで住宅金融公庫で融資を受けた際の強制火災保険(特約火災保険)が民間の保険でも掛けることが可能になった。以前は、住宅金融公庫の火災保険は特約火災しか掛けることが出来ず、民間の保険会社から民間への完全解放が叫ばれていたが、今後は「火災保険選択制度」により今まで通りの『特約火災保険』か民間が販売する『選択対象火災保険』のどちらかを選択して加入することになる。しかし、特約火災は通常の民間の火災保険に比べ料金が格段に安く設定されているため、今後も特約火災保険が主流となることは間違いないであろう。  平成14年5月20日
日動火災に全店営業停止処分
金融庁は平成14年4月25日、ミレアグループの損害保険会社「日動火災」の全国の各支店・代理店などに3日間の自動車保険新規・継続契約の営業停止処分を行った。同社では、金融庁に対して受けていた認可以上の利回りを補償した積み立て自動車保険を販売したり、他社との料金格差を少なくする為に虚偽のデータを継続して使用していたことなどから、損保会社としては異例の全店での営業停止処分となった。なお、営業停止期間は連休明けの8日から10日までの3日間で、自賠責保険を除く自動車任意保険の新規・継続契約が全国の部支店・課支社・代理店などで出来ず、その間は車の保険の契約行為が出来ませんのでご注意下さい。  平成14年4月30日
自賠責料金が4月より改定
平成14年4月1日付けで自賠責保険の料金改定を含む様々な改定が行われました。今までの政府による6割の再保険(大規模な災害に備えて料金の6割を政府に納付していた)が廃止されると共に、被害者への保険金支払基準を国土交通省および内閣総理大臣が定めることとなりました。
現在、車検の際の自賠責は4割しか保険会社に分配されず、しかもその中から支払いのための調査・治療費の立て替え・代理店手数料(一律1600円)の支払いをしている。また、自賠責支払いによる破綻の可能性が極めて少ないことから保険会社から民間解放が要望されていた。なお料金は、自家用乗用車2年の場合27,600円から27,630円へ0.1%の値上げ、自家用軽自動車2年は20,300円から22,540円と11%の値上げとなるが、その他の車両では値下げとなる車種が多くなっている。 
平成14年3月15日
損保の判断、二転三転?
9月11日にアメリカで起きた同時テロに対して、10月7日よりタリバンに行っている米国の報復攻撃を『戦争状態』と見るかどうかの判断が損害保険会社で揺れている。
海外旅行保険などの傷害保険では「戦争、外国の武力行使またはその他のこれらに類似の事変」を免責(保険が使えない)としている。9月のハイジャック事故によるテロは「戦争」に該当しないとして保険の支払対象としていたが、アメリカがタリバン(アフガニスタン)に報復攻撃をするや否や今回の攻撃は「戦争」に該当するとして大手損害保険各社は早々と免責(保険が使えない)宣言をした。尚、その中にはアフガニスタン国内のみではなく、アメリカ国内及びその他の地域での更なる再報復テロなども保険では支払えないと発表していた。
しかし、その発表から10日後の17日には「アフガニスタン以外の国・地域で起きたテロについては保険の支払対象とする」と一部判断を変更した。一連のテロ・報復攻撃で海外旅行者が激減していることから、旅行会社や旅行予定者などに配慮しての異例の判断緩和であろう。  
平成13年10月18日
米国同時テロで保険業界は…
9月11日に起きた米国の同時テロは、アメリカ国内はもちろん日本や世界各国の保険業界に様々な影響を与えた。航空機の墜落やビルの崩壊により、世界の保険業界全体では史上最高の百億ドル(1兆2千億円)以上の保険金支払いが見込まれ、この中には日本の損害保険会社からの数千万ドルも含まれる。
また、この事件の影響で保険会社が更に保険を掛ける「再保険」の値上がりが想定されるため、企業向けの損害保険や地震保険、航空保険への値上げも予想される。  
平成13年9月14日
持病の処置費用まで補償する海外旅行保険
外資系の損害保険会社AIUは、既にかかっている病気が海外旅行中に発症した場合の処置費用まで補償する海外旅行保険を9月3日に発売する。従来の海外旅行保険は、旅行前にかかっている病気に対しては補償の対象としていなかったが、AIUでは顧客サービスのためにあえてリスクの高い補償を備えることとした。  平成13年8月11日
第三分野保険の販売多岐に
今年の7月1日に「医療保険」「ガン保険」「傷害保険」「介護保険」などの『第三分野保険』の販売が国内で自由化されたため、各社は様々な形で既存の顧客にアプローチしている。
損保大手の安田火災では主力の自動車保険「ONE」に業界初となる医療特約を設定し、交通事故だけでなく病気やガンも車の保険にセットできる。また、損保中堅の日動火災ではネット上でガン・医療等の保険を見積するサービスを開始し、資料請求や代理店からのアプローチもできるようにしている。
尚、今回解禁された第三分野商品は通常の生命保険とは違い、代理店と密接な関係にある関連会社への販売を禁止する「構成員契約」には当たらないため、今まで生命保険に加入できなかった代理店関連の大口団体などからの契約も期待できる。  
平成13年7月9日
今年の夏、寒かったら1万円返金?
大手スーパーのイトーヨーカ堂は、7月1日までにエアコンを購入したお客様を対象に、今年の夏が「冷夏」だった場合『10,000円』を口座に振込むと宣伝しこの時期のエアコンの売上アップを狙う。これは、7月20日から8月末までの平均気温が東京都内で24.43℃、北海道なら19.58℃を下回った場合、9月末に1万円を振り込むというのだ!
でも、「もし本当にそうなったらイトーヨーカ堂は大赤字ではないか!」とお思いの方もいると思いますが、これにはちゃんと保険をかけているのです。最近金融機関などで販売好調な『天候デリバティブ』という保険のような「金融派生商品」である。ヨーカ堂は三井海上との契約で「契約時に決めた気温を下回ると一定の金額を受け取る権利」を購入した模様。  
平成13年6月27日
自賠責の再保険廃止に
自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)が1955年発足以来の抜本的な改革をする。6月22日に国会で自賠法の法改正が成立し2002年4月から施行される。
自賠責とは車検のときに知らぬ間に支払っているので、その実態は事故に遭った時しか分からないことが多く、各保険会社が集金した掛金の6割が国(政府再保険)に行っている事を知っている人はごくわずかであろう。現在の自家用乗用車の自賠責保険料は27,600円なので、その6割の16,560円は政府に納付する計算になる。保険会社は残りの11,040円を更に各保険会社で分けるため1番多く配分される東京海上でも1,000円ちょっとしか手に入らないのである。
今回の改正ではこの政府再保険を廃止するため、掛金の全額を各保険会社で分担することになる。更に、消費者契約法に対応した説明義務や保険金決定の際のトラブル対策のための紛争処理機関を設置することも決めた。  
平成13年6月24日
「みずほ」損保、社名は「損害保険ジャパン」に
2002年4月に合併する「安田火災」「日産火災」「大成火災」は4月25日、新社名の名称を『損害保険ジャパン』にすると発表した。新社長には安田火災の平野氏が就き存続会社は安田火災、合併比率は安田火災1に対して日産火災が0.7、大成火災が0.5となる。
業界内では新会社の社名は当然「安田火災」で行くものと見られていたが、芙蓉グループのイメージを薄めたいのか、更なる再編を狙っているのか?全く予想もしない新会社名に、業界内も首をかしげる人が多いのでは。  
平成13年4月26日
弟の保険は割り引きに
生命保険中堅の富国生命は、業界で初めて「兄弟割引」制度を導入した。対象となるのは同社が販売する「学資保険」で2人目以降の子も学資保険に加入した場合、保険金額10万円につき月額10円を掛金から割り引く。  平成13年4月6日
合併組に明暗
損害保険15社の2月末実績が公表され、増収率のトップは同和火災(4月にニッセイ損保と合併)で以下は三井海上(10月に住友と合併)・住友海上(同三井と合併)と続く結果となった。4月に合併するあいおい(大東京・千代田)、日本興亜(日本・興亜)の2グループは振るわず、合併効果を最大限利用したニッセイ同和と三井住友がシェアを伸ばしそうだ。また、ミレア(東京海上・日動)、みずほ(安田・大成・日産)グループは、まだ足並みが揃わない感がある。  平成13年3月29日
日本火災など4社が営業停止に
損害保険中堅の日本火災・同和火災・富士火災・大成火災の4社は、金融庁から一部営業停止などの行政処分を受けた。4社は四国に拠点を置く信組「宿毛商銀信用組合」が本来できない保険の募集行為を黙認していたとして、日本火災と同和火災は2日間・富士火災と大成火災では1日間、各支店が営業停止となった。
銀行などの金融機関では現在、窓口での保険販売が原則禁止となっているため、関連会社を代理店にして保険販売をしているのが現状だ。しかし、実態としては今回のように資格を持たないものが窓口で保険の販売をしていることが多く、保険の銀行窓販解禁を控えて引き締めのために調査が入ったようだ。  
平成13年3月15日
三井海上がネットで代理店検索
損害保険大手の三井海上は、インターネット上で約1000件分の代理店情報を公開し、得意分野に応じた検索も出来るサービスを開始している。このサービスは「代理店お探しマップ」というもので、代理店の検索条件を所在地の他に「企業分野に強い」や「夜6時以降も営業」「メールでの相談が可能」など7つの条件で絞込みができる。他の損保会社でも所在地による検索をしているところはあるが、得意分野での検索システムは同社が初めてで、同社ではこのシステムを特許庁にビジネスモデル特許として出願した。  平成13年3月8日
遂に保険もデビットで
外資系損害保険会社のアメリカンホーム保険が保険代をデビット決済する認可を取得した。同社では、住友銀行の「ネットデビット決済」を利用した保険料金の支払いが出来るようになり、今後携帯電話を使った決済も導入する方針だそうだ。損害保険各社はクレジットカードを使った決済方法の認可を取得しているが、手数料が重荷になっていることから代理店らの反発により普及は難しいと思われていた。しかし、今回のデビット決済認可取得により、各社は追従する動きをとるのでは?  平成13年3月7日
大正生命も4月から契約移転へ
昨年8月に破綻した大正生命の保険管理人は、現在の契約をソフトバンクと大和生命が共同出資して設立する「あざみ生命」に包括移転することを裁判所から許可された。尚、3月末までに移転対象者の件数および債権額の内10%以上の異議が無ければ、4月1日付で大正生命の全契約が「あざみ生命」に移転される。
大正生命は、昨年8月時点で365億円の債務超過にあり、今後毎年20億円の逆ざやが発生することから、現在の契約の予定利率を昨年8月に遡及して引き下げ、もちろん保護機構(生命保険会社が相互に助け合う機関)の援助も受ける。予定利率の変更により掛け金の変更は無いが、4月以降に発生した事故の支払いについては減額され、解約した場合の返戻金も来年3月までは15%減額される。その後平成22年3月まで減額は続くが、解約が殺到した場合は解約金の戻りが最大6ヶ月延期されることもあるので注意が必要だ。  
平成13年2月28日
明治生命・日本火災が業務提携
生命保険大手の明治生命と損害保険大手の日本火災は26日、銀行を通じた商品販売や介護関連分野及び代理店向けのシステム開発などについて共同で取り組むことを発表した。銀行での保険販売は現在子会社を通じた損害保険の販売が主であるが、今後は生命保険も含めた販売体制を作ることで業界内での生き残りをかける。また、投資額のかさむ代理店向けのシステム開発も共同開発することから経営のスリム化も目的の一つである。今回の提携は、商品の相互販売や経営統合などに発展するものではないが、銀行を中心とするグループ分けから離れたところでの提携が保険会社にも徐々に浸透しつつある。  平成13年2月27日
同和火災が伸び率トップ
損害保険中堅の同和火災では、1月の保険料収入(一般企業の売上)が前年比10%と驚異的な伸び率で、年度累計でも4.0%と三井海上・東京海上らを抑えて首位となった。同和火災では、同社に20%強出資する日本生命の強力なバックアップでここ数ヶ月数字を伸ばしており、38ヶ月連続前年割れしている生保業界を尻目に特徴ある保険会社を目指す構えだ。しかし、同和火災も含め損害保険各社では、手数料自由化に向けて既存の代理店に対する扱いに不透明な部分が多く、これからの課題となっていくだろう。  平成13年2月21日
第百生命の契約移転決定
昨年5月に破綻した第百生命保険は、15日行われた総代会においてすべての契約を4月2日付でマニュライフセンチュリー生命に移転することを決議した。同社は昨年9月時点で約3200億円の債務超過に陥っており、更に現在の契約をそのまま継続していくと毎年約400億円の逆ざや(現在の契約に対しての利回りを補償することによる赤字)が発生することから契約内容の変更も決定した。
それによると、平成13年1月31日付で予定利率を1%に下げることから、死亡した時に支払われる保険金や個人年金などの受取金額は4月1日以降減額される。また、4月以降予想される解約も、本来戻ってくる解約金が平成14年3月までは20%減額され、更に平成23年3月まで減額は継続される。  
平成13年2月16日
協栄生命は最大60%の減額に
昨年10月に破綻した協栄生命保険の更正管財人は14日、保険金の削減を含めた更正計画案を東京地裁に提出した。計画案によると、同社の昨年10月時点の債務超過額は約6900億円に上るが、保護機構の支援は求めずにその半分近くを予定利率の引き下げ(原則1.75%)や契約者の保険金・解約金などの削減で穴埋めする予定だ。中でも貯蓄性の高い個人年金では、最大60%の減額もありえる。
尚、支援候補となる米生保大手のプルデンシャル生命は、認可後社名を「ジブラルタル生命」とし、1480億円を拠出して傘下に納める予定だ。  
平成13年2月15日
ホームページで契約確認が可能に
損害保険大手の安田火災は、個人契約者を対象に顧客ごとに個別のホームページを提供し、複数の契約を確認できる「Y’s club」を開始した。これは、お客様毎に複数の契約を一覧で確認でき、更に住所変更も可能になるという、1人が複数の契約を持つ損害保険会社としては優れもの一品だ。また、運転や歩行時に危険な場所をネット上の地図で表示する「ひやりマップ」を独自に開発し、顧客の囲い込みに効果を発揮したいところだろう。  平成13年2月8日
マルマル保険は大幅カットに
損害保険業界が設立した「損害保険契約者保護機構」は30日、臨時総会を開き昨年5月に破綻した「第一火災海上保険」の契約を4月1日付で同機構で引き受けることを正式に決めた。損害保険協会では昨年来、外資系の保険会社などに契約の引き受けを打診していたが折り合いが付かず、最終的には業界内で処理するという最悪の結果となった。
これにより、今後は第一火災の主力商品であった『マルマル保険(積立型火災保険)』の満期金は1割から4割ほどカットされ、最大で42.5%削られることになる。また、4月以降は自動車任意保険や火災保険の支払も1割カットされる(自賠責と地震保険を除く)。  
平成13年1月31日
第一火災の受け皿探し難航
昨年破綻した損害保険中小の「第一火災海上保険」の受け皿探しが、大幅に遅れ管理業務が長期化している。特例措置期限の3月末に向けて『受け皿会社』を探すとしているが、業界内ではあきらめムードが強い。しかし、受け皿機関が見つからなければ契約者保護機構に移転後精算されるため、業界の負担は更に増すことになる。やはり、破綻後に発覚した不良債権が受け皿を遠ざけているようだ。  平成13年1月6日
安田火災が「iモード」で保険料試算
損害保険大手の安田火災は、携帯電話での自動車保険の料金試算システムを開発した。対象となるのは同社の新保険「カーオーナーズONE」の既存契約で、あらかじめ契約の内容をシステムに取り込み外出先でも条件変更などの計算が可能となる。当面は「iモード」での利用となるが、今後は「ezウェブ」でも利用可能となる模様。
現在、保険料金の計算実務は日増しに煩雑となりつつあり、特に外出先で突然計算を求められるとほとんどの代理店は対応できない状態である。以前は、厚めの料金表が一冊あれば大体対応できたのだが、今では様々な割引や計算基準の変更で手計算は「至難の技」というより不可能となっている。したがって、計算機能を備えた機器を持ち歩いてはいるが、それさえも変更のスピードに付いていけず、結局以前より手間が増えている状態である。私の場合は携帯端末とパソコンを持ち歩いているのでほとんどの計算に対応できるが、他の代理店ではどこまで準備しているのだろうか?  平成12年12月22日
後発生保は絶好調
日本の生命保険会社が解約の増加で苦しんでいる中、その他の生命保険会社(いわゆる外資系・損保系・異業種系生保)の業績がいずれも好調だ。中でも損害保険会社の子会社生保は2000年上期の保有契約高が27%増で、うち9社は新契約も増加している。尚、外資系・異業種系の生保は16社中15社で契約高が増加している。  平成12年12月10日
INAひまわり生命が業務停止命令
安田火災海上保険の子会社で生命保険中堅のINAひまわり生命保険は、契約者へ保険料を違法に払い戻したとして保険業法違反により、金融庁から1週間の業務停止命令を受けた。同社は12月15日〜12月21日まで首都圏を管轄する支社の契約業務ができなくなる。生命保険業界では11月が保険月で、成績を上げるために本来代理店に支払われる手数料を現金でお客様に還元していた模様だ。  平成12年12月9日
ガン・介護は生保、傷害は損保で控除
自民党税制調査会は8日、第三分野と言われる「ガン保険」「医療保険」「介護保険」「傷害保険」などの所得控除ルールを決定した。傷害保険は損害保険料控除として、ガン保険・医療保険・介護保険は生命保険料控除を適用する。これらの商品は現在、販売する保険会社により生命保険料控除か損害保険料控除に分かれているが、来年から生保と損保の相互販売が可能となるため具体的な商品名での区別をすることにした。これまで、ガン・医療保険は外資系と一部の日本の生命保険会社が販売し、傷害保険と介護保険は損害保険会社(生命保険会社は特約)が販売しているが、来年7月には生命保険・損害保険が本体で相互販売が可能になるため、控除のルールを検討していた。生命保険料控除とは生命保険などで年間に支払う金額により最高5万円の所得控除があり、個人年金にも同様の控除制度がある。また、損害保険料控除は同じく最高15000円の所得控除ができるため、サラリーマンの方は年末調整のときに数千円〜数万円が戻ってくるケースが多い。  平成12年12月9日
ニッセイ損保・同和火災がセクハラ保険
来年4月に合併する中堅損保の同和火災と日本生命の100%子会社のニッセイ損保は不当解雇やセクハラなどの雇用問題に対応した「雇用関係賠償責任保険」を発売する。充分な雇用対策を実施していることを条件に引き受け、雇用紛争に伴う損害賠償金や訴訟費用を補償する。  平成12年11月23日
損保の投信販売まずまず
投資信託を販売する損害保険4社(東京海上・安田火災・三井海上・住友海上)では、全体の試算が減っている中9月末の預かり資産がいずれも増加している。増加率トップの三井海上は3月末より17%増加の336億円となったが、2001年3月末目標の800億円は難しい模様。今後は販売委託代理店を300から1000店に増やし、401k導入に伴う企業の年金分野へ進出する。  平成12年11月21日
第一生命が最低補償なしの個人年金
生命保険大手の第一生命は、運用実績に応じて受け取り額が変わる変額個人年金を年末から始める。この新商品「値千金」は、株式と債券の運用比率の違う2つのファンドのうちどちらかを選択し、1年を経過すれば入れ替えもできる。尚、値千金の年金支給額は支払い開始日に確定し、最低補償額も無いリスクの高い商品である。現在の低金利では固定金利の商品は人気が薄いため、大手の生命保険会社としては初めて最低補償なしの商品を販売することとなった。  平成12年11月15日
損害保険のネット販売広がる
損害保険大手の住友海上火災保険は、代理店を通じてインターネットでの保険販売を強化する。同社のホームページはもちろん、当面は5,000の有力代理店にホームページ開設を要請・支援し、ネット上で保険料金の試算・申し込みが出来るようにする。なお、住友海上本体のホームページで申し込みのあった案件については顧客に近い代理店に手続きを依頼する。
また、損害保険中堅の日産火災海上保険でも、代理店を通じたネット販売に乗り出す。尚、日産火災では来年4月施行の「電子認証法」をにらみ、電子署名による保険契約も視野に入れている。現在、日本国内で損害保険のネット販売をしているのは、アメリカンホーム・ソニー損保・チューリッヒ・三井ダイレクト損保の4社である。  平成12年11月10日
日本生命が住友・三井海上と業務提携
生命保険最大手の日本生命と来年秋に合併する住友海上・三井海上(新社名は三井住友海上)は双方のグループ会社を含めた商品・サービス提供の共同取組に関する「基本合意書」を23日締結した。具体的には、日本生命が開発した生命保険商品を住友・三井海上の生命保険子会社(住友ゆうゆう生命・三井みらい生命=来年合併予定)で販売できるようになる。また、住友・三井海上が開発した損害保険商品を日本生命の損害保険子会社(ニッセイ損保・同和火災=来年4月に合併後「ニッセイ同和損害保険」)で販売できるようになる。更に、販売代理店向けのシステムも共同開発する。ただ、今回の業務提携に関しては住友・三井グループの住友生命・三井生命からは反発の声も聞かれており、今後の動向が気になる所である。  平成12年10月24日
協栄生命の支援先はプレデンシャルに
10月20日に更正特例法を申請した協栄生命は23日、東京地裁から開始決定を受けた。また、数社が名乗りを挙げていた支援先は当初から有力候補と言われた米大手保険のプレデンシャルに決まったが、支援を検討していたGEキャピタルや大和生命などからは「計画案の作成期間が短すぎる」などの不満も挙がっていた。  平成12年10月24日
金融庁がやっと重い腰を…
相次ぐ生保の破綻により金融庁へ監督業務の怠慢がささやかれていたが、やっと生命保険会社への監督体制を強化することになる。保険会社の健全性を示す唯一の指数であるソルベンシーマージン比率(以下SM比率)が「健全」といわれる200%を上回っている生命保険各社が次々と「突然死」していることから、現在のSM比率の計算方法や数年先までの収支予測の提出も義務付けるなどの点検を強化する。今回の千代田生命・協栄生命の破綻に際しても、SM比率が200%を上回っていても金融庁からの更正特例法の強制執行などはできたはずなのに…。  平成12年10月23日
生命保険各社の不祥事続く
生命保険大手の住友生命は約15億円もの所得隠しが発覚し、重加算を含めた6億5000万円の追徴金を大阪国税局に支払っていることが明らかになった。同社は交際費として使っていた費用を架空の営業職員に支払う人件費として申告していた。また、外資系生命保険大手のアメリカンファミリー生命は、一般の個人契約を大口の団体扱い契約に混入し、本来もらうべき割増料金を不当に割引していた疑いが社内調査の結果明らかになった。尚、同社では同様の契約が相当数あるとして現在調査中とのこと。最近、生命保険会社の破綻が続いているため、今年発足した金融庁では保険会社の検査の頻度を増やし不祥事の早期発見に努めているようだが、肝心な財務的な検査にももっと踏み込んだ検査をしてもらいたいものだ。  平成12年10月17日
千代田生命の更生手続開始
10月9日に更生特例法を申請した生保大手の千代田生命は13日東京地裁から会社更生手続の開始決定を受けた。尚、同社の再建にはアメリカ生保大手のAIGが支援を表明しており、保険金の削減などを含めた更生計画を立てる。『更生特例法』は、金融機関を対象にした「再建型倒産法」で、一般企業の「会社更生法」に当たる。更生手続開始まで時間がかかると削減計画前の保険金や満期金を支払うことから更生会社の資産がどんどん減ってしまうため、申請から開始まで4日という異例のスピードで手続が開始されることになった。  平成12年10月15日
リスク細分型自動車保険が好調
今までの自動車任意保険よりも更に条件を細かく分けた、「リスク細分型自動車保険」の売れ行きが好調だ。昨年10月から販売している安田火災の「カーオーナーズONE」は既に累計で200万件を突破、全契約の内33%を占めるまでの商品となった。また、今年7月から三井海上が発売している「そこまでやるCar」も絶好調で9月単月の他社年建売上が前年比1〜5%なのに対し、三井海上だけが20%増と驚異的な増収となった。もちろん本家の外資系保険会社も好調で微増ではあるが確実にシェアを伸ばしつつある。  平成12年10月7日
千代田火災が新型カローラの車両保険を10%OFF
損害保険中堅の千代田火災は国内の保険会社では初めて衝突実験の施設を設け、車両の壊れにくさと修理のし易さから算出する割引を適用した「ドーンとおまかせ」を9月20日から発売した。今までにもボディの安全性からの割引はあったが、この商品は実際に修理をする際の時間的な問題から「修理のしやすさ」も割引の基準にした。何を隠そう私は元整備士だったので、トヨタの車が他のメーカーと比べて整備がしやすいのはよく知っている。今はどうか分からないが、整備士時代はエンジンルームに手が入りやすく、キャップや液の入り口が分かりやすいトヨタの車なら修理や点検の時間も早く済むことから、他のメーカーの車が当たるとがっかりしたものだった(笑)。ただ、親会社的存在のトヨタの車にいち早く適用したことから、今後の動向が気になる。  平成12年10月3日
車両盗難が急増で保険金支払いが1.6倍
車の盗難による車両保険の支払いが前年度より66%増加して400億円となることが日本損害保険協会の中間集計で明らかになった。警視庁による統計では、ここ数年35,000件前後だったのが、99年度は一気に44,000件近くまで増え、今年も前年より27%増加していることから過去最高となる模様だ。損害保険各社では昨年から、会社間の値下げ競争が加熱しており、「年末あたりから逆に値上げに転ずる会社が出てくるのでは」と業界内ではささやかれているが、どうなるのだろう。  平成12年9月26日
新社名は「あいおい損保」
大東京火災と千代田火災が20014月に合併する新保険会社の社名が「あいおい損害保険」となる。新社長には大東京火災の瀬下社長、会長には千代田火災の福田社長がそれぞれ就任する。これにより新会社の収入保険料(一般会社の売上高)は東京海上、三井住友海上(来年秋合併予定)、安田火災に次いで国内4位の損害保険会社となる。合併により千代田火災の筆頭株主であるトヨタ自動車の持ち株比率は2割程度になるが、恐らく追加出資は間違い無く、トヨタカードやGAZOO(トヨタのネット事業)などを活用した営業活動をしてくるものと思われる。  平成12年9月9日
業界初!女性向自動車保険
損害保険中堅の同和火災海上保険では、保険の対象を女性に限定することにより保険代が割引となる、業界初の『女性限定特約付』自動車保険「レディースゆうすふる」を10月より発売する。この商品は男性が車を運転した場合の補償内容を最小限に限定し、女性が運転した場合は契約通りの補償が受けられるようにしたまさに業界初の保険と言える。また、交通事故で入院した場合などに家事代行者の雇用費用が出たり、ペットを預け入れる費用が出る特約なども付けられる。尚、『女性限定特約』の対象契約は車両保険付きのAAP保険(人身傷害補償がセット)に等級プロテクト特約を付けた自動車保険に限られる。  平成12年8月22日
コンビニで保険が買える?
損害保険大手4社(東京海上・安田火災・三井海上・住友海上)が、コンビニエンスストアで「旅行保険」や「ゴルフ保険」「スキー保険」などを販売する計画が明らかになった。今やコンビニは食品・書籍・CDなどの生活品に限らず、公共料金の支払いや銀行のATM(現金預け払い機)などありとあらゆるものが揃いつつある。今までも三井海上などが自賠責保険の販売してはいたが、資格所有の関係からこれ以上の販売は事実上不可能であった。しかし、近年コンビニ各社が力を入れている多機能端末を活用することによりその問題も解消できるため、11月をめどに本格販売に乗り出す。旅行やレジャーに行く前には、コンビニによる傾向があることから保険会社では「需要は大きい」と見ている。確かに便利になることを考えると良いことだが、採算(事故率)を考えるといかがなものだろうか…。  平成12年8月16日
第一生命に業務改善命令
金融庁(旧金融監督庁)は11日、第一生命保険に保険の募集に際して不正があったとして保険業法に基づく業務改善命令を出した。これは、同社の営業職員が保険契約を見直して切り替える「転換」を契約者に有利になると思わせるような募集活動をしていた。『転換』とは今までの高利率で運用していた保険内容を現在の低利率で運用した保険に切り替える行為で、保険の中身からするとお客様にとっては不利となる。しかし、今までの保険を解約して下取りするため、表面上は補償額が上がり掛け金も安くなりお客様にとっては「有利」になったと勘違いしやすい。生命保険各社では高金利時代に契約したこれらの商品を解約させて今の低金利商品品に切り替える「転換」行為が日常化していたのだが、お客様に「有利になる」と思わせる詐欺的な募集行為が問題となっていた。  平成12年8月12日
他社の保険商品も販売できる
金融庁(旧金融監督庁)は8日、生命保険会社・損害保険会社が他社の保険商品を販売・募集することを認める方針を決めた。これは、保険会社同士が他社と販売代理契約を結ぶことで、子会社だけでなくグループ外の会社の保険商品も募集・販売ができるという。損害保険代理店の私にとっていろんな保険会社の商品を扱うのには慣れているが、生命保険会社に所属している営業職員(セールスレディ)にとっては何とも不思議な理解しづらいことであろう。極端な話例えば、損害保険の東京海上がアメリカンファミリー生命の「スーパーがん保険」を販売する事ができるという、信じ難いことが可能になる。  平成12年8月9日
新社名は「日本興亜損害保険」に
来年4月に合併を予定している日本火災海上保険と興亜火災海上保険は合併後の新社名を「日本興亜損害保険株式会社」とすることを決めた。合併比率は一対一で存続会社は日本火災となる。これにより既存の損害保険会社が社名に「損害保険」を使うの初めてのケースとなる。同じく4月に合併する同和火災とニッセイ損保は既に「ニッセイ同和損害保険」と社名を決定しているように、より現状に合わせた社名が使われるようになり、今後もそのの傾向は強くなりそうだ。  平成12年7月29日
東京海上が完全自由化自動車保険
損害保険最大手の東京海上火災保険が、他社に先駆けて自社独自の料率(料金の元となる細かい数値)を使った自動車保険「新TAP」を10月1日にも発売する。日本の保険業界は数十年もの間、公的機関である料率算定会が決めている基本料率を採用していたが、近年米国に自由化を迫られ、2001年4月からは完全に自由な競争の下で保険料を定めることになった。そのため損害保険各社では、住友海上の「もどりっち」や安田火災の「ONE」・三井海上の「そこまでやるCar」など、今までの常識を破る自動車保険が盛んに発売されている。ただ、これらの商品は算定会が提示している基本料率を基礎にしていたが、東京海上では独自の事故データなどを基に保険料を決めることになる。  平成12年7月13日
セコム損保が業界最高利率の積立保険
今年5月に社名を「セコム東洋」から「セコム損害保険」に改めたセコム損保が、業界最高水準の予定利率を誇る積立傷害保険『あんしんLリッチ』を発売した。超低金利の今、業界の積立保険(期間5年)の予定利率は年平均利回りで0.4%前後。これを1.35%も上回る「1.75%」というまるでお化けのような積立商品を販売することになる。これは現在好評の公社債投信(税引き後1.84%前後)に迫る利率で、安定債券だけではとても運用仕切れない数値である。株式保有に制限のある損害保険会社がいったいどうやって運用するつもりなのだろうか?  平成12年7月3日
損保協会会長に三井・井口社長
日本損害保険協会は6月29日、平野会長(安田火災社長)の後任に井口(いのくち)武雄・三井海上社長(CEO)を選んだ。損保協の会長は任期1年で、大手4社が持ち回りで会長を選出している。  平成12年7月1日
千代田火災・三井ライフが一部業務停止命令
損害保険中堅の千代田火災と生保系損保会社の三井ライフ損保の2社が6月28日、金融監督庁から一部業務停止命令などの行政処分が発令された。千代田火災は企業向けの団体傷害保険で人数を水増しして特定の割引を使用し、不当に保険料の割引をしていたことが発覚。同社の東京中央営業部は7月10日より7日間の業務停止命令(自賠責保険の契約と自動継続契約の更新を除く保険募集行為)を受けた。一方、三井生命保険相互会社の子会社である三井ライフ損害保険は、団体契約に本来加入できない者を含めて不当に保険料の割引をしていた。三井ライフは全店で6日間の業務停止命令を受けた。  平成12年6月29日
大手損保がネット直販を強化
損害保険各社がインターネットによる保険の直接販売を強化してきた。つい先日、大手としては初めてネット直販に参加した「三井ダイレクト損害保険」が会社を設立をし準備を始めた。その発表の中では出資者の一角である三井海上をもライバル視する発言も見られた。これに対し、住友海上と東京海上は、代理店を通じたネット直販を開始することを発表した。これは保険のアフターの重要性はもちろんだが、既存の代理店に対するポーズではないかと指摘する向きもある。にこれにより損害保険大手4社のうち3社がネット上での販売戦争に突入したことになり、生命保険大手の明治生命と共にインターネットを使った販売が他社の追従を誘うことになるのか?  平成12年6月26日
自賠責保険料が引き下げ?
先日、自賠責保険の制度を検証する運輸省の諮問機関より検討内容が明らかになった。主な議題は、@1兆円ともいわれる運用益の活用方法 A保険料の6割を預かる「再保険制度」の存続問題 B補償内容の充実 の以上3点だ。自賠責保険は平成9年に運用益の還元のため保険料を引き下げしたが、その還元期間を短縮するために更なる引き下げを検討している模様。また、近年検討が盛んになっている自賠責保険の民間移行は、業界との調整が取れず難航している模様。補償内容の充実については、事故が原因で要介護状態になった場合の保険金を別枠で上乗せしようという案が出るなど、活発な議論が続けられている。  平成12年6月21日
第百生命が破綻
生命保険中堅の第百生命保険が5月31日金融監督庁から業務停止命令を受けた。以前から経営を不安視されていた第百は、フランスの大手保険マニュライフと合弁で設立した「マニュライフセンチュリー生命保険」に営業権を譲渡していたが、既存契約を残した第百生命本体の資産状況を調査した結果1222億円もの債務超過であることが判明した。しかも、同社の発表では保険金の支払い余力を示すソルベンシ―マージン比率は200%を超えるとしていたが、実際にはマイナス190.2%という最悪の事態となっていた。今後は、合弁会社のマニュライフに契約の受け皿となってもらうよう要請するものと思われるが、すんなりとはいかないであろう。  平成12年6月1日
建設業者を包括する総合保険興亜火災・日本火災が発売
来年4月に合併する興亜火災と日本火災は共同で、建設業者向けの総合保険を発売する。今までの建設業者向けの保険は、作業中の周りへの賠償責任保険、建築資材の火災・盗難を補償する保険、作業後の周りへの賠償責任保険、そして、作業中の従業員のための労災保険とそれぞれバラバラに契約をする場合が多かった。しかし、新商品ではこれらの危険を1つの保険でカバーし、保険料の節約を図るというもの。興亜火災と日本火災は合併を前に、損害調査網や新商品の共同発売などを強化しており、連携の速さで他の合併他社との差を付けている。  平成12年5月28日
大東京など4社が増収、損保14社全体では減収
上場損害保険会社14社は、19日に2000年3月期決算を発表した。それによると、自由化による価格競争で全体の正味保険料収入(一般企業の売上高にあたり積立部分は除く)は前年度に比べ0.8%減少した。しかし、全社減収だった1999年3月期の4.5%減よりも減収幅は少なくなっており、特に東京海上、安田火災、住友海上、大東京火災の4社は増収に転じた。個人的には、テレビCMなどを先行した会社が前年度の増収につながっているように思うのだが…。  平成12年5月20日
「非喫煙・健康・安全運転」で割引、三井みらいが発売
三井海上が100%出資する生命保険会社の「三井みらい生命」が、非喫煙・健康状態・運転履歴で最大約36%割り引きする生命保険を発売する。これは、タバコを吸わないか健康体であることが前提であるが、そのどちらかの基準をクリアしていれば「任意保険の無事故等級」と「ゴールド運転免許証の有無」から更に割り引きするという新しい割り引き制度である。各基準は「過去1年間に喫煙していない」「体格」「血圧」と「任意保険の等級が12等級以上」である等で、免許証を保有していない人も優良運転者に該当するという。タバコを吸うかどうかで約10%の違いがあることからすると、「非喫煙割引」は今後の主流になるのではないだろうか?  平成12年5月18日
生保各社がインターネットを活用
生命保険会社がインターネットを使った直接販売や契約管理を強化してきた。国内大手の三井生命はさくら銀行や三井物産などと共同でインターネットを使った生命保険の販売専門会社を設立する。当面は三井生命の変額保険を販売していくが、徐々に一般の生保商品も販売していく予定だ。また、ガン保険でトップシェアを持つアメリカンファミリー生命が、NTTの子会社と共同でインターネットでの販売に乗り出す。同社は通信販売でかなりの実績を持っており、第三分野の「ガン・医療保険」の国内解禁に備えてシェアを維持するためにネット販売も強化する。アクサ生命と日本団体生命保険が提携して営業を開始した「アクサニチダン生命」が、法人向けに団体契約などの契約内容の検索・照会ができるシステムを提供する。  平成12年5月16日
住友海上が安全・環境管理で割り引きする労災保険
損害保険大手の住友海上が、建設業などの現場での安全管理や作業環境に応じて割引をする新労災上乗せ保険を発売した。また、住友海上では、米ケンバーインシュアランスと提携して、事故や災害による企業の財務上の損失を診断するサービスも同時に開始する。労災上乗せ保険は、建設業界には無くてはならない経営事項審査対応の保険だが、政府労災に準拠しなければならない事項が多く、先日の三井海上のように保険会社ではもっと加入しやすいように開発しているところが多くなっている。  平成12年5月15日
「車庫入れに失敗…」でも等級はそのまま、同和火災が発売
損害保険中堅の同和火災が車両保険だけを使う場合に等級を据え置く「車両プロテクト特約」を「等級プロテクト」と共に5月1日から発売している。この特約は、「電柱にぶつかった」「車庫入れに失敗した」などのちょっとした運転ミスによる『うっかり事故』で保険を使っても翌年の等級(割引)を据え置くという有り難い商品である。また、この特約の対象者を子供だけに限定することも出来るため、免許を取りたてのお子さんのためだけに付けることも可能だ。この特約を付けるには車両保険の「一般条件」に加入していることが必要で、しかも特約なので保険料は数%上がるが、今までのように保険を使って翌年の保険代が3・4割高くなることから考えたらお得である。現在の自動車保険の割り引き制度は1〜20ランクの『等級』というものを使ってそれぞれの保険の割り引き率を決めており、1度保険を使うと翌年の等級が三つ下がるためちょっとした事故(数万円で済む事故)なら保険を使わないほうがいいというケースが少なくなかった。尚、他社では車両保険だけでなく対人・対物賠償なども含めて1回の事故は据え置く「等級プロテクト」等は発売していた。  平成12年5月14日
井海上が「経営事項審査」対応の災害補償保険
三井海上は、2月1日より「経営事項審査」対応の新災害補償保険「建設業Jプラン」を発売している。「経営事項審査」とは、建設業が公共工事入札の際に義務付けられている『建設業の通信簿』とも言われるもので、ゼネコンや中小の建設関連業者はこの対象となる「法定外労働災害総合保険(政府労災上乗せ保険)」に加入する会社が多かった。しかし、この商品は掛金が高いことや保険を使う時は政府労災と同時になることから、中小の業者などは加入を見合わせることが少なくなかった。この「建設業Jプラン」は、今までの普通傷害保険(死亡・入院・通院などを定額で補償する保険)に「下請負人担保特約」を付け、経営事項審査に対応する(条件を満たせば7.5点の加点評価)商品とした。  平成12年5月10日
「マルマル保険」の第一火災破綻へ
積立型の火災保険「マルマル保険」でおなじみの『第一火災海上保険相互会社』が債務超過となることが明らかになり、週明けにも金融監督庁から業務停止命令が損害保険会社としては初めて発動される見通しとなった。第一火災は今月中旬に金融監督庁から債務超過の可能性があるとして「資本増強」を求められていたが、資本増加が難しい『相互会社』であるため取引先などに要請していた支援が得られなかった。第一火災は戦後設立した中堅の損害保険会社で貯蓄性の高い『マルマル保険』で業績を伸ばしていたが、近年の景気低迷・低金利などで契約者に約束した運用利益を確保できず、生命保険会社同様に『逆ザヤ』に苦しんでいた。尚、自動車保険や傷害保険などの事故の際の保険金は確保されるが、貯蓄型の満期保険金は日産生命・東邦生命同様に削減される可能性がある。  平成12年4月30日
新社名は「三井住友海上」に
来年10月に合併を予定している住友海上と三井海上の新社名が「三井住友海上」になることが26日明らかになった。ご存知の通り両社のメインバンクが「三井住友銀行」となったことで世間ではこの名称が有力とされていたが、保険業界内では経営効率の良い住友海上の名がメインになるのでは?とささやかれていた。しかし、三井海上が興亜火災・日本火災の統合から突然抜けたように、旧財閥グループの締め付けは相当のものだったことがうかがえる。いずれにしても、これで業界1位の資産を持つ損害保険会社が本格的に誕生したことになる。  平成12年4月27日
住友海上が二輪車にもセカンドカー割引を
損保大手の住友海上が、5月から二輪車にもセカンドカー割引を適用する。今までのセカンドカー割引(同じ所有者が車の保険を2台以上掛ける場合で1台目の保険の割引が50%以上の場合に2台目以降の保険代を割り引く)は、自家用4輪車にしか適用されなかったが、これの二輪車版となる。125cca超の自動2輪車を持っている人が2台目以降の二輪車にも保険を掛ける場合に通常(割引無し)で加入するより20〜30%割引となる。  平成12年4月21日
「クーラーが壊れても…」三井海上が新火災保険
損害保険大手の三井海上火災保険は、クーラーや給排水設備が壊れても保険の出る業界初の新火災保険を発売する。これは、新築時に備え付けられた設備だけではなく、後から付けたクーラーやホームエレベーターなども保険の対象とし、7月にも発売する模様だ。また、「約款」の内容もお客様に分かりやすいような名称を使い、カッコ書きなども廃止して見やすいような工夫をしている。  平成12年4月20日
AIUが年令条件なしの自動車保険を発売
外資系損保最大手のAIU保険が、運転手の年令に応じて車両ごとに保険料を算出する新しい自動車保険「USA」を発売した。従来の車の保険で「年令問わず」という年令の枠があり、何才の人が運転しても保険は使えるというものだが、「USA」の場合は「主に運転する人の中で1番若い人の年令を基準に総合的に料金を決める」というものらしい。あとは、外資系お得意の「使用目的」「ゴールド免許割引」と2台以上の車を同じ保険会社に掛けた場合に5%割引する、というのが主な概要だ。外資系では、使用目的による料金の違いは常識となっているが、先日日本社で初めて採用した「三井海上」では、事故の際のトラブルが懸念されている。  平成12年4月18日
第一火災、債務超過の可能性
金融監督庁は、損害保険業界中堅の第一火災海上保険相互会社に自己資本の増強を促す方針を固めた。監督庁は今年に入ってから99年3月期決算の検査をし、不良債権と有価証券の含み損に処理不足があるとして同社にその結果を報告した。第一火災は損害保険会社としては珍しい「相互会社」であるため、取引先に100億〜200億円の基金増額を要請する模様だ。金融監督庁は先月、大正生命に「早期是正措置」を発動しており、保険業界にもいよいよ監督庁のメスが本格的に入ることとなるのか。また、現在の損保業界は合併・提携が日常茶飯事となりつつあり、今後の中堅・中小保険会社の動向が気になる。  平成12年4月13日
「マルマル保険」の第一火災破綻へ
積立型の火災保険「マルマル保険」でおなじみの『第一火災海上保険相互会社』が債務超過となることが明らかになり、週明けにも金融監督庁から業務停止命令が損害保険会社としては初めて発動される見通しとなった。第一火災は今月中旬に金融監督庁から債務超過の可能性があるとして「資本増強」を求められていたが、資本増加が難しい『相互会社』であるため取引先などに要請していた支援が得られなかった。第一火災は戦後設立した中堅の損害保険会社で貯蓄性の高い『マルマル保険』で業績を伸ばしていたが、近年の景気低迷・低金利などで契約者に約束した運用利益を確保できず、生命保険会社同様に『逆ザヤ』に苦しんでいた。尚、自動車保険や傷害保険などの事故の際の保険金は確保されるが、貯蓄型の満期保険金は日産生命・東邦生命同様に削減される可能性がある。  平成12年4月30日
第一火災、債務超過の可能性
金融監督庁は、損害保険業界中堅の第一火災海上保険相互会社に自己資本の増強を促す方針を固めた。監督庁は今年に入ってから99年3月期決算の検査をし、不良債権と有価証券の含み損に処理不足があるとして同社にその結果を報告した。第一火災は損害保険会社としては珍しい「相互会社」であるため、取引先に100億〜200億円の基金増額を要請する模様だ。金融監督庁は先月、大正生命に「早期是正措置」を発動しており、保険業界にもいよいよ監督庁のメスが本格的に入ることとなるのか。また、現在の損保業界は合併・提携が日常茶飯事となりつつあり、今後の中堅・中小保険会社の動向が気になる。  平成12年4月13日
損保業界の寡占化進む
損害保険大手15社の平成11年度保険料収入(一般企業の売上に当たる)が明らかになった。大手4社(東京海上・安田火災・三井海上・住友海上)のシェアが広がり、いよいよ損保業界も体力勝負となってくるのか?様々なサービス追加や保険料の割引の連発で、損害保険各社は主力である自動車保険の単価が今まで以上に下がり、顧客の獲得競争が熾烈となってきている。  平成12年4月11日
国内初!朝日生命がネット専門の生保会社を
国内生保大手の朝日生命保険が富士銀行・第一勧業銀行などと共同でインターネットを通じた生命保険の販売会社を設立する。損害保険では、外資系・ソニー損保などがすでに採用しており、大手の三井グループも設立を決めるなど活発化しているが、国内の生保では初の試みとなる。日本の保険業界では来年1月より外資系にしか認めれられていなかった単品の「医療保険」を、国内の保険会社が販売できるようになる模様だ。生保各社ではそのための準備を進めているが、ネット上での取引には初期費用がかかる上顧客層がつかみにくい。そこで朝日生命では、富士通グループのインターネットプロバイダー「@ニフティ」の会員を中心に顧客層を固めていく構えのようだ。  平成12年4月7日
自賠責保険の特別会計は存続の意向
全ての自動車に加入が義務付けられている自賠責保険の制度見直しをしている運輸省は、6日改革案をまとめた。自賠責保険は現在、事故が集中したときに備えて政府がしている再保険(民間の保険会社が支払が出来なくなった場合に補填するため保険料の約6割を政府の特別会計に納めている)を廃止する方向で話し合いが進められていた。運輸省では再保険を廃止する替わりに「自賠責保険紛争審議会(仮称)」を設立し、特別会計も存続したいとのこと。天下りの1つとされている自賠責の特別会計を廃止しない限り、意味が無いという事を全く分かっていない政府の方々には飽きれてものが言えない気分です。  平成12年3月6日
生保会社主力の「定期付き終身保険」縮小へ
既存の生命保険会社が主力商品として主に販売していた「定期付き終身保険」を、縮小・改定する動きが出てきた。ここ近年、消費者の方達が保険の勉強をするきっかけともなったこの商品は、「L字型保険」と呼ばれある年令になると大型補償や医療特約が突然無くなってしまう。しかも、内容によっては5年・10年ごとに保険代が倍以上に上がり、支払いが終わった後も医療特約を維持するために何百万円もの保険料を支払わなければならないなど、週刊誌・女性誌などから酷評されていた。こんな書き方をすると「とんでもない商品」と思われるでしょうが、設計次第でとても良い商品にすることも可能なのだが、そういう販売手法は取られていなかったのが現状である。現在はわからないが、今までの大手生命保険会社の販売員(生保レディなど)の成績は、いくらの補償金額で契約したかが問われることが多く、何年後かに保険代が上がろうとも今の補償金額が自分の給与に反映される制度が多かった。そのため、補償金額が大きく保険代も最初は安く抑えられる「自動更新型定期付き終身保険」を多く販売していた。自動更新型とは例えば、最初の10年間は1万円の保険代で済むが、10年後から3万円、20年後からは6万円というように更新の度に保険代が上がっていくシステムなのである。もちろんこれ自体が悪いわけではないが、適切な販売方法ではない場合が多く、すでに解約した方も多いのが現状である。  平成12年4月3日
損害保険各社も介護保険充実へ
大手損害保険各社は、介護保険制度開始に合わせて既存の「介護保険」を使いやすく改定してきた。三井海上火災保険と安田火災海上保険は、今までの介護保険で「介護状態が180日間を超えて継続した場合」に支払い対象としていたのを「90日間」に短縮する。更に、「重度の介護状態」であった支払い条件を「軽度の介護状態」でも支払い対象となるように契約内容を改定する。新しい支払い条件の詳細は定かではないが、今までは「歩行及び着替え・入浴・食事などのいずれかが1人で行えない場合で180日間経過した場合」が支払い条件であったが、そこが緩和される模様だ。また、三井海上火災保険は介護・医療情報サービスのウェルネスと提携し、全国の市町村の約7割を占める2300市町村でケアマネージャー(居宅介護支援事業者)を紹介する。これにより、介護施設だけではなく、介護機器の販売・レンタルや配食業者の選定も可能となる。  平成12年3月31日
生命保険各社が介護サービスを拡充
4月1日から公的介護保険制度が始まるのを受け、大手生命保険会社各社は介護に関連するサービスを整備してきた。今までも、介護施設の紹介や相談サービスなどはあったが、更に具体的に踏み込んだ内容となってきた。日本生命保険は、訪問介護業界最大手のニチイ学館と提携し、訪問入浴サービスを無料で提供するほか食事宅配サービスを割引料金で利用できる。また第一生命保険では、約400の医療機関と提携し必要な時に訪問介護が出来る医療機関を紹介する。明治生命保険では、全国3,000の自治体や介護事業所に介護計画作成ソフトを配布するなど、各保険会社の介護関連サービスも実際に使う場合を想定したものが増えてきている。介護保険制度を日本に先駆けて導入したドイツでは、公的介護制度で補償されない部分を民間の介護保険で補填しているケースが多いようである。これを受けて日本の保険会社も様々なサービス機能を付加価値として加えて、早い時期に顧客を取り込もうとする表れであろう。  平成12年3月28日
住友海上・三井海上が合併時期を繰り上げ
2002年4月に合併予定の住友海上と三井海上は、合併時期を6ヶ月繰り上げ2001年10月とすることを発表した。損保業界では、「興亜火災と日本火災」「大東京火災と千代田火災」がそれぞれ2001年4月に合併することを発表しており、その1年後の合併では競争に乗り遅れるとの判断があった模様だ。業界3位と4位の会社が合併するにはそれなりの期間が必要だ。ましてや、保険料やサービスの体系が自由化によりどんどん変化している時代にそれを最大限努力して1年半で体制を整えようとのことである。これで、現時点では業界1位の総資産を持つ損害保険会社が生まれることになる。  平成12年3月28日
大東京火災がネット上での保険手続きを開始
トヨタ系の損保会社千代田火災との提携が決まっている大東京火災が、インターネット上で保険見積・加入手続き・決済までをすることを発表した。インターネットプロバイダー最大手「@ニフティ」と提携して、@ニフティの会員で自動車任意保険に加入している人、または他社からの任意保険を切換える人に限定して行う模様だ。インターネット上で見積までをするところは数社あるが、決済までをするのは日本の既存の保険会社では初めて(?)になる。ネット先進国の欧米では通信・ネットでの販売は進んでいるが、代理店を介さない販売方法自体がいまだに20〜30%くらいの割合であることからして、ここに設備投資を先行するのが吉と出るか凶と出るか…。  平成12年3月23日
三井海上がゴールド免許による割引開始
今や外資系の損害保険会社では常識化しつつある運転免許の「ゴールド免許」による割引を日本の大手・中堅で初めて適用する。これは、運転免許証の色(初心者はグリーン・優良運転者はゴールド・その他はブルー)でその人の事故率を判断しようというものだ。今まで、アンケートで運転免許証の色を聞いてはいたが、こんなに早く日本社が使うとは正直言って思わなかった。しかも、三井が…。三井海上では更に、車の使用目的(仕事や通勤で使うかどうか)により保険料を算出することも明らかにし、あわせて「そこまでやるCar」というネーミングで6月にも発売する予定だ。  平成12年3月22日
三井グループが通販方式の損保会社設立へ
三井物産、さくら銀行、三井海上などの三井グループ6社が共同で通信販売方式の損害保険会社「三井ダイレクト損害保険」を設立することが明らかになった。今までの代理店経由の販売方法とは違い代理店手数料などの経費が浮くため保険料自体を安く販売できる、というものだ。電話やインターネットを使った販売方法は外資系やソニー損保などが行っており、地域別や細かい年令別の料金体系でリスクの細分化をはかろうということらしい。今回は三井海上火災保険とは別の損害保険会社を新たに6月に設立し、三井グループ各社が出資するという今までには無い保険会社が誕生することになる。事故の際の対応については、三井海上の全国網があるので心配は無いものと思われるが、今まで三井海上の代理店から入っていたお客さんにとっては切り替えづらいような気がするのは私だけだろうか?もし、通販のお客さんが代理店に相談に来られたら、ちょっと複雑な気持ちである。 平成12年3月18日
米側が簡保廃止を要求
16日に行われる日米保険協議で、アメリカ通商代表部が民業圧迫を理由に郵便局の簡易保険の廃止・縮小を要求することが判明した。アメリカ側は外資系の保険会社が得意とする「第三分野(ガン保険など)」を販売する時期の延期を求めいてたが、アメリカ政府や欧米のメディアからの批判がある事から、議題を簡保の廃止・縮小へとすりかえてくる模様だ。  平成12年3月16日
大正生命に早期是正措置を発動
金融監督庁が生命保険会社としては初の「早期是正措置」を発動した。これは、保険会社の健全性を示す『ソルベンシーマージン比率』が200%を下回ることが明かになったためだ。「ソルベンシーマージン比率」とは、保険会社の保有契約に応じて予想される危険に対して、どれくらいの自己資本などを持っているかを示す数値で、200%を下回る場合は金融監督庁から経営改善を求められる。しかし、大正生命は他の生命保険会社には少ない「株式会社」であるため、取引先等の協力が得られれば、増資などは早急にできる。私は以前、知人の勧めで大正生命の「貯蓄保険」に入っていたことがあるが、この貯蓄保険などを中心に販売していたのが今回の是正措置の原因であろう。以前、破綻した「日産生命(現あおば生命)」も貯蓄性の高い個人年金を中心に販売していた。 平成12年3月4日
大東京火災と千代田火災が合併へ
損害保険中堅の大東京火災海上保険と千代田火災海上保険が来年4月をめどに合併する。損害保険業界では、昨年暮れ頃から提携・合併の話題が絶えない。中堅の「興亜火災」と「日本火災」、「同和火災」と「ニッセイ損保」、そして大手の「住友海上」と「三井海上」。損害保険各社は他の金融機関と違って、不動産投資やデリバティブ取引などはほとんどしないため経営事態は堅実だが、経費の中身を見ると以外と「こんなに掛かるのか?」という部分がある。その1つに「人件費」がある。もともと金融機関は給料が高いといわれ、就職希望のランキングでも上位に入っている。もちろん損害保険会社もその1つで、現場の私から言わせると「確かに高いかも?」という気持ちもある。その部分を合併によって少しでも効率よくできるなら…、と思うのは当然である。外資系の保険会社と違って資金運用の比率が低い日本の損害保険会社が生き延びる道は、「リストラ」しかないのだろうか? 平成12年3月2日
自賠責保険の政府再保険廃止へ
これも、なんだそうだったの?と思う方がいると思います。保険商品の中で政府への再保険(保険会社が更に別な機関へ保険を掛けること)をしているのは、『地震保険』とこの『自賠責保険』の2商品だけである。地震保険の場合は、「大地震が起きた時のことを考えて政府が保証する」というのは分かる。でも、自賠責保険については今や損害保険会社が「無制限」の補償をしているのにちょっと時代遅れではないだろうか?確かに交通遺児への給付・貸付をする機関(交通事故対策センター)は必要だが、そのために数千億円もの保険料が特別会計に垂れ流しにして良いものだろうか?結局、天下りのための資金源になっていることは、否定できない事実であろう。 平成12年2月25日
保険商品の銀行での窓口販売解禁 
今まで禁止されてたの?と思う方も多いかと思いますが、実はそうなんです。この数十年もの間保険の販売方法は、生命保険は営業職員・損害保険は代理店販売、と主にその販売方法が圧倒的に多い業界でした。しかも、それは「保険業法」によりほぼ『保護』された形となっており、今まで「銀行」「証券会社」等の他の金融機関の窓口では販売できないとされておりました。しかし近年、外資系を中心とした通信販売やインターネットによる資料請求や申込書の郵送等により今までの販売員を通じての申し込みが将来減少するのでは?という考えもあり、この傾向は日増しに強くなりつつありました。ただ保険会社としても、多様な金融機関での販売は魅力であり、いずれは進めたい分野であった事は確かだった。   平成12年2月24日
日本生命が損害保険子会社を同和火災と合併
生命保険業界最大手の日本生命保険が100%出資して設立した損害保険子会社「ニッセイ損害保険」を来年4月までに合併することとなった。日本生命は同和火災に20%の出資をしており、連結決算の対象子会社としていたが、損保業界の急激な価格競争に経営のスリム化を迫られた形となった。保険業界は平成8年の保険業法改正により、生命保険は損害保険の、損害保険は生命保険の子会社を設立する事が出来る様になり、同10月に数社が各保険会社を設立した。しかし、損害保険は事故が起きたときの調査等の人員・拠点が必要であり、自家で用意するよりも既存の損害保険会社を活用したほうが得策と考えるのは当然のことである。業界トップが動き出したことで他の生命保険会社も追従する可能性は充分にあり得る。平成12年2月15日
三井海上が損保3社統合からの脱退 
昨年10月19日の3社(興亜火災・日本火災・三井海上)統合発表から断続的に協議を続けてきた三井海上が、2月14日基本協定を解除する旨を発表した。上記の3社が持ち株会社を設立し、その中で目的別の合併各社を作ろうという案であったが、結局は旧財閥グループには逆らえなかったということだろうか。3社のうち「興亜火災」「日本火災」は三和銀行を中心とする『フィナンシャル・ワン』のグループにあり、「三井海上」はご存知『住友銀行・さくら(旧太陽神戸三井)銀行』合併後の新銀行の財閥に属することになる。これは、当初3社が統合の構想を思案していた頃、同時期に住友・さくらの合併構想が進んでおり、銀行の合併発表があった頃にはもう3社は腹を決めていたのである。というわけで、三井海上の「勇み足」になった今回の統合騒ぎは財閥の結束をまざまざと見せられたような気がする。  平成12年2月14日
損保各社が示談書省略制度を採用
2月1日より損害保険各社は、自動車事故の際に必要な「示談書」を物損事故に限って省略できる制度を採用した。これにより保険金の支払いまでの期間が今までより数日早くなること等が考えられる。「示談書」とは相手側との過失割合(事故の際の責任割合)や修理金額を文書で記したもので、これがないと保険金の支払いは通常出来ない。スタート時は十数社の参加にとどまっているが、徐々に参加会社は増えるものと思われる。  平成12年2月1日